【体験レポート】動物事業者向けペットセーバープログラムは愛犬家にも役立つ知識が盛りだくさん!受講レポを公開☆

動物関係事業者向けペットセーバーを受講して授与される修了証2枚

こんにちは!ブルーマールのボーダーコリー“ネイト”の飼い主、ボダコユウです!

今回は、前回受講した【ペットセーバー】の内容よりも専門的な内容となっている【動物事業者向けペットセーバー】の講習を受講した感想などを紹介します♪

この記事を読んでくださっている皆さんは、犬を飼われている方ですか?犬に関わる仕事をされている方ですか?
私は、犬を飼っていて、その犬たちと一緒にブリーダーのお仕事をしています!

大切な家族の一員だからこそ、避けることができるケガや病気を避け、もしもケガや病気を患ったときにも、適切な対処をとり、最期まで楽しい犬生を過ごしてもらいたいと思っています
それは私だけではなく、犬を飼っている皆さんも同じように思われているでしょう

また、お客様の大切なペットを預かるお仕事をされている方、その他ペット関連の事業をされているみなさんも、お預かりした動物の安全を守り、無事に飼い主様へお返しすることがとても大切なことだと知っていることでしょう

以前受講したペットセーバープログラムでは、実技メインで日常生活で起こりうる、もしもの事故やケガへの適切な対処法を学ぶことができ、中型犬を飼う私にとって、とても大きな自信に繋がりました

もっと深く救命救急を学びたい、事業者として注意すべきことを学びたい、そう思いさらに専門的な内容が含まれた動物関係事業者向けペットセーバー(PGVPPNペットセーバー)の講習を受講してきました

動物事業者向けですが、一般の方の受講も可能です!
実際に講習会へ参加した感想はもちろん、サービスを利用する一般の飼い主目線で受講し、気づいたこと、感じたことも書いていきます!

目次

PGVPPNペットセーバーとは?

ペットサービスの男性スタッフとペットサービスを受ける白髪のおばあさんの客と茶色の毛をしたペット


(一社)日本国際動物救命救急協会
(一社)日本防災教育訓練センターが正式に認定する民間資格

ペットセーバープログラムよりも踏み込んだ内容となっていて、動物関係事業の現場で、業務上起こりやすい事故・急変への対応を学ぶ講習です

動物関係事業の現場で…とありますが、一般の飼い主様も参加できます

講習修了後には国際認定修了証を授与され、名刺や履歴書に記載することができます!
お客様の安心にも繋がるので、事業者の方が取得するメリットは大きいと思います

スペシャリストのレクチャー

動物関係事業者向けペットセーバーの講習を行うサニーカミヤ先生

ペットセーバープログラムの代表、サニーカミヤ先生
国内外のレスキュー&救急隊員などを経験されてきた方で、
現在は (一社)日本国際動物救命救急協会・(一社)日本防災教育訓練センターの代表理事を務められています

ほかにも、危機管理アドバイザーや、防災コンサルタントとして、各都道府県の官公庁や民間企業・施設に防災についての講習や指導も行われていて、この道では有名な方だそうです

受講内容

動物事業者向けペットセーバーのチラシ

今回も、前半・後半の2つを受講しました

【前半】救急処理と事態対処
【後半】各種事故予防と対策

それぞれ講習内容が違うため、両方受講するのがおすすめです!

後半のみを受講するには、前半の救急処置と事態対処を修了している必要があるので注意してくださいね

再受講もとってもお得な価格設定となっています
ご希望の方は公式サイトからお問い合わせください☆

受講レポ

ここからは、私が大阪会場で実際に受講した内容や感想などを書いていきます

会場に到着すると前回同様サニーカミヤ先生が受付をしてくださいました!
事前振込で申し込みをしていたので、名前を伝え、使い捨て手袋をいただき、受付終了♪
※受講料の事前振込をされていない方は、受付時に現金で支払いを済ませます

実技で使用する可愛いぬいぐるみ達♡
一体一体、先生が舌を手縫いで取り付けられているそうです

動物関係事業者向けペットセーバーの講習会で使用する犬や猫のぬいぐるみ

前回の講習受講後、先生おすすめのIKEAの舌付きぬいぐるみを私も購入しました☆!

職業別に席が決められているので、決められた列の好きなところへ着席して、講習の開始を待ちます
トリマーさん、動物看護士さん、その他ペット関連事業者さん(一般の方も含む)でグループ分けされていました

ペットセーバーの講習は撮影OK!
写真・動画撮影をしたかったので、今回も一番前に座りました!

前半①:健康管理記録の重要性

まず健康管理記録(健康観察シート)の重要性についてのレクチャーからはじまりました
ペットを預かる事業をされている方は、事故や急変を未然に防ぐことができ、トラブル回避にもつながるためしっかりと行うことが大切である、
一般の飼い主さん日常から健康チェックを行い、記録しておくことで、異常が起こった際にすぐ気づくことができるため、とても重要なことであると教えていただきました

動物、犬の健康状態の確認、観察方法を教えてくれているサニーカミヤ先生

実際にぬいぐるみを使いながら観察(触診)を行う練習を繰り返し行いました

(確認の順序)
鼻→目→口→耳→首→前足→被毛→皮膚→腹→背→後足→肛門、性器→尻尾
全身(歩き方や表情)

これらを特に腫瘍、しこり、血液や体液、毛への付着物、異物に注意しながら約2分以内に観察します!
最初は時間がかかりましたが、犬に声を掛けながら鼻先から順番に尻尾まで撫でていく中で、“いつもと違う部分は無いか?” “臭いや手触りの異常は無いか?”などを確認する練習を繰り返し行うことで、2分以内に十分観察できるようになりました!

この観察方法、すばやく異常を見つけるのにとっても有効!!
毎日のスキンシップの中で行うことができるので、覚えていて損はない内容でした!

犬や猫の骨格や特徴、内臓や筋肉など、図を見ながら教えていただき、専門的な内容で初めて聞く名称などもあり、とても興味深かったです!

前半②:急変時の対応について

動物関係事業者が営業中に起こりうる、預かりペット急変時の対応について、テキストや実際に急変を起こした時のビデオを見ながら学習をしました

代表的な急変内容として
・ショック
 何らかの原因で、全身の血液循環が正常に行われず、急激な血圧低下や起立不能、錯乱、呼吸障害が起こること
・てんかん発作
 様々な原因によって全身けいれんを起こしたり、意識を失うなどの症状を繰り返す脳の病気
・パニックアタック
 恐怖を感じた時などに、突然逃げる、震える、思わず咬む、暴れるなどの恐怖行動を起こすこと
・突発性前庭疾患
 中・高齢犬で、冬の季節に起こりやすいめまいの症状で、嘔吐する可能性が高い症状
・テーブルからの落下
 不注意や安全確保・安全配慮の欠落により起こることが多く、足などを傷めたり、脳震盪(のうしんとう)やショック状態を起こすこともある

これらを上げられましたが、専門的な勉強を行っていない私…最初は何となくこんな症状のこと?ぐらいでしかわかりませんでした

???となっている私にも分かる、テキストやビデオ、わかりやすく説明をしてくれる先生…さすが!でした
上記では簡単に説明を行いましたが、講習では急変内容ごとの症状の種類や特徴、観察方法、対処方法などを細かく教えていただきました

また、急変内容ごとに
1.急変が起きた時にまず何をするか?
2.適切な応急処置は?優先順に答える
3.どのような2次的なリスクが予想されるか?
4.飼い主になんと伝えるか?
5.困難なこと、調べてみたいことは何か?

と予測シナリオを考え、先生だけでなく他の受講生とも意見を交えることで、自分だけでは気づかなかったリスクや対処法などを学ぶことができました

実践的な学びを行うことで、受講後すぐから自身の事業所で適用できる内容となっていました

前半③:事故対応について

事業所で預かりペットに事故が起きた場合の賠償責任や慰謝料について教えていただきました
一気に「事業所向けだなぁ」と感じる内容でしたが、この内容を一般の飼い主さんも知ることで、相互理解を深め不要なトラブルを回避できると感じる内容となっていました

実際に保険会社が公表している事故種別や賠償保険金などを元にレクチャーが進んでいきます
それを踏まえたうえで、事業者として賠償保険に加入しておく必要性を学びます

また、飼い主様への事前説明の内容や、同意書・利用規約の重要性、事故発生後の適切な説明方法、謝罪時の注意事項など、飼い主様に対するコミュニケーションの取り方も教えていただきました

後半:自然災害発生時の対応について

・営業中に預かりペットがいる状況で、自然災害に遭った時の対応
・深夜に事業所外で自然災害に遭った時の、事業所の中の被災状況の確認、対応

これらについて、参加者が3〜4人グループになり、話し合いをしながら学習が進みました

私が参加したグループでは、
真冬の深夜2時、震度7の大地震が起こったらどうするか
についてのシミュレーションを行いました

1.サロンや病院、動物事業所の中の被災状況は?
2.行動のタイムラインを時系列で書き出してみる
3.起こりうる2次災害はどのようなものがあるか
4.お客様から預かっている動物をどのように護るか
今から準備したいもの、必要なこと、気になることや質問したいこと

これらを話し合い、まとめ、その後は先生の問いに答える形で、自身のグループの内容を発表したり、他のグループの方たちのシミュレーションを聞く時間が設けられます

真冬の2時は寒いよね、停電してたら人間も動物も寒さを防ぐ対処をしないと…
預かってるペットがケガをしている時はどうする?
下敷きになってしまった時の救助方法は?
など、リアルな状況を想像し、話し合いを行いました

他の方の意見を聞くことで、自分の考えでは及ばない危険予知や、対処法などを知ることができ、いろんな方と話し合いを行うことの大切さを知りました

飼い主側としても、ペットサービスを利用する際や、ペットを預ける際、その事業者の災害時の対応について確認しておくことも重要だと感じました

オリジナルグッズも購入できます

講習会では、ステッカーやTシャツ、救急セットなど、たくさんのオリジナルグッズが販売されています

今回は、ステッカー3種類を購入しました!
このステッカーは、我が家の動物用救急セット(工具箱)に貼ってます♪

動物関係事業者向けペットセーバープログラムに参加した際に購入したステッカー3種類

ペットセーバーの講習を修了している方は、公式サイトから購入することもできます
当日、現金を持っていってない!!となった方も安心してください♪

関連資格

ペットセーバープログラムの一覧 さまざまな講習会がある様子を紹介するチラシ

ペットセーバープログラムには、色々な講習が用意されています

  • ペットセーバー(救命救急、ERT)・・・実技メインで、ペットの救命救急を学べる講習
  • 動物事業者向けペットセーバー・・・ 今回受講した講習
  • トライアングルケア・・・ ペットが虹の橋を渡るまでのプロセス、終末ケアに関する講習
  • エキゾチックペットセーバー・・・ 世界初のエキゾチックアニマルの救命救急法や安全管理に関する講習

そのほかにも、警察犬や競走馬、コンパニオンアニマルなど、専門的な講習会も用意されています

一般の飼い主が動物事業者向けの講習を受けた感想

飼い主側が気を付けるべきこともある

「相手はプロなんだから、事故や急変が起きたら100%事業者が悪いでしょ?」
「預けていた時に起きた事故や急変は飼い主が悪いわけないよね?」

はたしてそうなのでしょうか?
事故のすべてが事業者が悪いとは言い切れない

サービスを受ける飼い主側も気を付けなければいけないことがある

・予約した日、いつもと違う様子があったけど、重症じゃなさそうだし、いいかー。って預けたら体調が急変し動物病院へ行くことに…
・うちの子、足先触られたらガルガルすることあるけど、相手はプロだし大丈夫だよね?と思ったらトリマーさんに咬みついてケガをさせてしまった…

など、飼い主側が注意していれば起きなかった事故ももちろんあるということ

自分はお客さんだからと、何を言っていいわけでも、何が起きても事業者が悪いわけでもない
事業者の立場になって考え、理解することで、事業者と飼い主とが円滑なコミュニケーションが取れるようになる

その結果、動物たちの健康と安全が守られると知りました

健全な事業者か判断することができる

愛犬の事故・急変を防ぐためにお店選びもしっかり行う必要性があります
今回の講習で得た知識を、利用しようとしている店舗の規約や店内・従業員の様子と照らし合わせることで、

・事故防止が徹底されていて、安全配慮は万全か
・事前のヒアリング内容は適切か
・事前説明や重要事項説明をしっかりしてくれるか
・ペットの正しい扱い方を知っているか

などを自分自身で見て判断できるようになります
そのため、良質なサービスを提供するお店のみを選択することができるようになりました

動物関係事業者向けペットセーバーの講習は、座学がメインで、周りの方々とグループになってディスカッションする場面が多くありました

人見知りな方には少しハードルが高い部分もあるかもしれませんが、優しく話しかけてくれる方も多く、先生も促してくれるので安心して話をすることができました

受講料・受講時間・開催地

ペットセーバー公式サイトをご覧ください
全国各地で講習会が開催されています!ぜひお近くの開催場所を探してみてください♪

再受講が低価格で設定されていると、定期的にブラッシュアップしやすく、嬉しいポイントですよね!

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この記事を書いた人

資格マニア、ボーダーコリー “ネイト” の飼い主

《動物関連資格》ペットセーバー(一般、動物事業者向け)・犬の管理栄養士マスター・愛玩動物保健衛生士・家庭動物管理士・ドッグトレーニングアドバイザー・犬のしつけインストラクター・犬、猫ペットブリーダー・ペット繫殖インストラクターを取得
《その他の資格》一級土木施工管理技士・建設業経理士2級・日商簿記2級・MOS・FP2級・ビジネス実務検定・食品衛生責任者・食物調理技術検定1級・損害保険募集人を取得

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