こんにちは!垂れ耳ボーダーコリー“ネイト”の飼い主、ボダコユウです♪
今回は、愛犬がケガをした時や、災害時のペット同伴避難について実践的なことが学べる【ペットセーバー】の資格について紹介します!
早速ですが、みなさんは犬を飼っていますか?
私は、活発でやんちゃ!な、ボーダーコリーの男の子を飼っています
家族みんなをいつも癒してくれる、大切な家族です♪
愛する家族だからこそ、1分1秒でも長く生きてほしいと思っています
それは私だけでなく、犬を飼っている皆さんも同じ気持ちでしょう
ただ、だからこそ愛犬を不慮の事故で亡くした方や、
災害に巻き込まれた動物たちを見るたび、
「私の愛犬がケガをした時、今の私には何ができるだろう?」
と漠然とした不安を覚えたりしませんか?
私はものすごく思います
テレビで地震の被災地のニュースを見ると、思わず愛犬を抱きしめてしまうくらい、不安に駆られてしまいます
せっかく出会えて、今まで一緒に過ごしてきた愛犬を、私の無力さが原因で傷つけてしまうなんてこと、絶対にあってはならないと思い、今の私にできることをひたすら調べました
そうして出会ったのが、
“ペットセーバープログラム”
ペットの救命救急を学ぶことで、目の前の助かる命を助けることができる!
実際に講習会へ参加した感想などをまとめてみました!
ペットセーバーとは?
ペットセーバーは
(一社)日本国際動物救命救急協会
(一社)日本防災教育訓練センターが正式に認定する民間資格
獣医師につなげるまでに私たちができることなどを実技メインで勉強できます
また、日頃からの事故予防などもしっかり教わることができる資格です
講習修了後には国際認定修了証を授与され、名刺や履歴書に記載することもできます!
スペシャリストから学べる
ペットセーバープログラムの代表、サニーカミヤ先生
国内・国外で救急隊員やレスキュー隊員などを経験されてきた方で、現在は (一社)日本国際動物救命救急協会・(一社)日本防災教育訓練センターの代表理事を務められています
ほかにも、危機管理アドバイザーや、防災コンサルタントとして、各都道府県の官公庁や民間企業・施設に防災についての講習や指導も行われていて、この道では有名な方だそうです
受講内容
今回私は、前半・後半の2つの講習を受講しました
それぞれ講習内容が違うので、迷わずどちらも受講することにしました!
前半もしくは後半のみを受講することも可能です♪
ただ、後半のみを受講するには、前半の救急法と救命法を修了している必要があるので注意してくださいね
【前半】ペットの救急法と救命法
日常的に起こる事故やけがなどに対応するための救命処置や救急処置などを学びます
- 救命法・・・応急手当、心肺蘇生法、人工呼吸、気道異物除去など
- 救急法・・・止血法、包帯の巻き方、やけど・熱中症への対処、ペットの防災など
【後半】ペットのレスキュー隊員
自然災害発生時などに遭遇した場合、どうやって自分とペットを守り、助けるか?
- ペットの同行、同伴避難について
- ケージやネットによるペットの捕獲法
- ロープによる逸走動物捕獲方法(実技)など
受講料・受講時間・開催地
ペットセーバー公式サイトを参照してください
全国各地で講習会が開催されていますので、お近くの開催場所を探してみてくださいね♪
受講レポ
ここからは、私が大阪会場で実際に受講した内容や感想などを書いていきます
会場に到着すると目の前に、実技で使用する可愛いぬいぐるみ達が出迎えてくれます♡
ぬいぐるみの横にはサニーカミヤ先生が!
まさかの先生直々に受付をしてくださいました
私は受講料を事前振込していたので、名前を伝え使い捨て手袋をいただき着席しました
事前振込をされていない方は、受付時に現金支払も可能です♪
自由席だったので、迷わず真ん中の一番前に着席しました!
先生の手元が見やすいのと、写真・動画撮影もしやすいので、絶対に一番前がおすすめです!
前半は実技メイン
一人一体のぬいぐるみを手に取り、プロジェクターを使用しながら、先生が実技を交えつつ学習が進んでいきます
流れる動画と同じテキストも用意されますが、私は先生の実技を見ながら、ポイントを書き込むために使用していました
まず受講者全員に受付時配布された手袋についての説明があります
処置をする際には感染予防のため手袋をつける必要があり、最も重要なのは、手袋を脱ぎ方!
手袋表面についた体液や血液などが素手につかない手袋の脱ぎ方レクチャーから始まりました
この手袋の脱ぎ方、ペットレスキューの場面だけでなく、
家族が感染症に罹患した際にも応用できるので、覚えていて損はない!と感じました
心肺停止時の救命法を学ぶ
今回は呼吸停止(心肺停止状態)の犬を想定した手順を教えていただきました
①呼吸の確認法
②動物病院へ連絡する際の注意点(何を伝えるか)
③搬送の手段・手配の方法
④安全な体位変換の方法
⑤異物確認&除去の方法
⑥心肺停止時の心肺蘇生法の手順
⑦胸部圧迫(心臓マッサージ)を継続したままの搬送方法
ぬいぐるみを呼吸停止の犬と想定し、一連の動作を声を出し、実際にぬいぐるみに救命手順を施す練習をしました
一連の動きを繰り返し練習することで、緊急時に焦ることなくすぐに対応できるようにしておくことが重要!とのことでした
先生と一緒に実技を進めていくので、頭だけでなく体で覚えることもでき、とても分かりやすく、
質問も随時可能で、わからない!と思った瞬間に聞くこともできるため、取り残されることなく講習が進んでいきます
心肺蘇生や人工呼吸、体位変換などは、床に膝をつき、前かがみになって行います
動きやすい服装、女性は胸元が開かない服装で参加するのがおすすめ!
私はもしも現実に愛犬が目の前で呼吸停止となった場合、絶対パニックになってしまうと思います
そんなとき、こぶしを握り両腕を上に持ち上げ、深呼吸を繰り返すことで、自分の心を落ち着かせる “リセッティング” についても教わりました
短頭種(フレンチブルドッグ・パグなど)の場合は処置の方法が違うなど、細かな指導もたくさんあり、
なるほど!!な内容が盛り沢山でした
応急処置について学ぶ
止血法、骨折時の処置、
アナフィラキシーショック・やけど・熱中症・犬に咬まれた時の対処法を教えていただきました
※アナフィラキシーショックとは、
アレルギーの原因物質(アレルゲン)に接触したり、体内に摂取したりした後、数分から数十分以内の短時間に全身に現れる激しい急性のアレルギー反応のアナフィラキシーよりも、さらに血圧低下や意識障害、脱力を起こしている状態で、一刻も早く医療機関で治療しないと命に危険を及ぼすもののことをいいます
止血法の場面では、包帯の巻き方を実際にぬいぐるみへ巻いて覚えていきます
上手に巻くことができなくても、できるようになるまで先生が丁寧に教えてくださいます★
アナフィラキシー・やけど・熱中症については、普段から起こる可能性がとても高く、実践的な対応を学ぶことで、これらを予防することもでき、実際に起こった際に適切な処置ができるようになります
また、飼い主が犬に咬まれた際の対処法はもちろん、
愛犬が他の犬に咬まれた際の安全な引き剝がし方については、とても勉強になりました
ボーダーコリーは中型犬、ドッグランや散歩などで中型犬や大型犬と出会う機会も多いため、もしもの時に愛犬を守るため絶対に忘れない、怯えて動けず目の前で愛犬を危険なまま放置しない!と固く心に誓い学びました
どれだけしつけがしっかり入っていても、突然何かの拍子に愛犬が他の犬に咬みつくこともあります
犬を飼っている方は、愛犬が咬みついた時も、咬みつかれた時も適切に対処できるよう、覚えておきたい項目と感じました
※この記事を読んでもらっている方に覚えておいてほしいことがあります
- 首から上をケガした際は窒息防止のため綿包帯を使うこと!
- 深い傷でガラスなどが刺さっている場合は、無理に取り除かず、ガーゼ等で覆い上部を止血し、すぐに病院へ!
- 骨折時は基本的にその部位に触らない!変形防止のため固定等の処置はせず、刺激を与えないようにしてすぐ病院へ!
- 咬みついた犬は引き剥がしても、再度咬みつきに行くことがあるので手を離さない!
これらは、私がペットセーバーを受講するまでは、
「何か刺さっているなら抜いてから病院に行かないと!」
「骨折したらまず固定しないと!」
「咬まれた!引き剥がせた!さっさと逃げよう!」など、誤った認識をしていた項目です
同じように誤った認識を持たれている方が周りにもいたら教えてあげてください!
適切な処置をすることで、悪化を防ぐことができます
後半は座学メイン
後半は、防災のお話がメインで、ペットを飼っていない人にもとても役立つ情報が盛り沢山でした!
防災シミュレーション
自然災害が起きた時のシミュレーションを行う場面では、
“真冬の深夜2時、震度7の大地震が起こったらどうするか?”
というお題が出て、周りの人たち(3~4人ぐらい)でグループになり話し合い(リスクコミュニケーション)を行いました
家の中はどうなっているか?という問いに対しては、
- 家財等が転倒しているかもしれない
- 窓ガラスが割れて床に散らばっているかもしれない
- ドア枠がズレて扉が開かず避難経路を確保できないかもしれない
- ペットはパニックを起こしているかもしれない
など起こりうる出来事をグループで出しあい、それらにどう対処をするか、何を準備しておけばいいか、と状況をみんなで想像しながら話を進めていきます
グループになって話し合うことで、自分1人では思い浮かばないリスクや準備物など、初めて気付くことも沢山ありました
被災時の対応を学ぶ中で、特にビックリしたのが、
断水したら排水箇所に布を詰めて、水を入れた袋で重い蓋をしておくこと!
排水箇所とは、洗濯機やキッチン、お風呂の排水口やトイレなど、外につながるパイプのこと
これらを封じておかないと、水道が復旧した際に汚水が逆流してきて家じゅう汚水で水浸しになる!とのこと
避難先から帰宅すると家じゅう糞尿まみれ・・・考えただけでも恐ろしいですね
災害時には忘れず栓をしておかなければ。と思いました
防災グッズについてや、災害時に気を付けるべきこと、たくさんのなるほど!!!が詰まった講習でした
ペットとの同行避難に関するフロー図はとても分かりやすく作られていて、家族でシミュレーションをする際には、小さな子どもも一緒に話し合えるような内容になっていました
ペットと避難する際はどうするか
まずはペットと同伴避難ができる近くの避難場所を探しておくこと!
最近では同伴避難が可能な施設も増えているようですが、動物が苦手な方や、動物アレルギーがある方など色んな方々が一斉に避難所に集まります
その際、ペットは別室になるのか、屋外になるのかなど避難所ごとのペットへの対応についても把握しておくことが重要!
その次に家の中でパニックになってしまったペットの安否確認や安全確保などについても学び、
ペットが普段から体を休めている場所やケージの置き場所などには、割れ物を置かない!など普段から気を付けておく事柄についても学習しました
自然災害に遭遇した際、愛犬のリードが見つからない、迷子犬を捕獲したい、そんな時に役立つ捕獲方法を学ぶ場面では、配布されたロープを使用し、簡易リードを作りました!
結び方が一見簡単なようで複雑なので、繰り返し先生に教えてもらいました
自宅でも定期的に練習しておかないと忘れてしまいそうなので、しっかり復習していこうと思います!
ロープの端を使用して輪を作るので、両端に2つの輪を作ることできます
なので1本で2頭つなぐことができる!
外出先でリードが破損してしまったときにも、これさえ覚えておけば安心です!
オリジナルグッズも購入できます
講習会では、ステッカーやTシャツ、マグカップ、救急セット、サニーカミヤ先生が書かれたペット救急の本など、たくさんのオリジナルグッズが販売されていました
講習会の開始前や終了後に購入することが可能です♪
講習会参加者で、グッズをたくさん買いたいけど現金を持ってきていない!!という方は、
公式サイトからグッズ購入も可能なので安心してください♪
私は、救急セットとプラスチック製ピンセット、クリアファイルを購入しました
この救急セットには、
・使い捨て手袋 2セット
・厚手のガーゼ 3枚
・伸縮包帯 2巻
・綿包帯 サイズ違い合計 5本
・廃棄用のゴミ袋 1枚
が入っています
このセット1つあれば、ケガの応急処置が可能です☆
私は車に載せています!
自宅には、ホームセンターで工具箱を購入し、
救急セットの内容物(2セット分)
+ハサミ
+異物除去用のプラスチックピンセット
+かかりつけ動物病院の電話番号を書いたメモ
を入れて常備しています!まさしく犬用の救急箱です!!
関連資格
ペットセーバープログラムには、色々な講習が用意されています
- ペットセーバー(救命救急、ERT)・・・ 今回受講した講習
- 動物事業者向けペットセーバー・・・ 一般の方も受講可能な講習で、より専門的な救命救急について学べる講習
- トライアングルケア・・・ ペットが虹の橋を渡るまでのプロセス、終末ケアに関する講習
- エキゾチックペットセーバー・・・ 世界初のエキゾチックアニマルの救命救急法や安全管理に関する講習
そのほかにも、警察犬や競走馬、コンパニオンアニマルなど、専門的な講習会も用意されています
講習会を受講した感想まとめ
コスパが良い!
実践的に学ぶことができ、試験無しで修了証を授与できること、
写真・動画撮影がOKなので、日頃から見返して練習を繰り返し行えるところを考えると、
とってもコスパの良い資格と感じました
ただ、時代の変化とともに救命法なども、より良い方法が常に更新されていくもの
ペットセーバー講習も常に内容をブラッシュアップされているので、再受講することがおススメなんですが、
「また講習会と同額を支払うのかな?」と思われますよね?
違うんです!再受講の料金は70%以下(2024年1月地点)の、とーっても良心価格なんです!
これなら再受講のハードルもグッと下がり、受講しやすいですよね♪
私も、数年に1度はしっかり再受講しようと思います!
日頃から復習をすることが重要
“想定外を想定内にする”そのためには、日頃から心肺蘇生法や人工呼吸などの救命救急法の練習を行うことが、とても大切だと思いました
そのために先生おすすめの舌付きのぬいぐるみを購入!
こちらはIKEAで購入したぬいぐるみ達♡
心肺蘇生法の練習をするには肉付きが足らなかったので、中綿を増量し、マッチョでかわいい相棒が我が家に仲間入りしました♪
たくさんの人たちに伝えていく
たくさんの人たちがペットの救命救急法などを知ることで、助かる命が増えると思います
愛犬はもちろん、一緒に遊んでいる犬友など、楽しく遊んでいても体調が急変することもあれば、ケガをすることもあるかもしれません
そんな時、目の前の命を救う方法を知っている方が多ければ多いほど、安心ですよね
だからこそ、このブログやSNSなどで、ペットセーバーという講習会があることを伝えていきたいと思っています
受講して「私にもできることはたくさんあるんだ!」と自信がつきました
事故を未然に防ぎ、いざという時に役立つ飼い主であり続けたいです
全国各地で開催されているので、気になる方はぜひチェックしてみてください
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